『あさが来た』33話「新次郎にお妾(めかけ)さん!?あさのショックとはつの陣痛。」

新次郎(玉木宏)が反対しているにも関わらずあさ(波瑠)は依然炭坑経営に
強い意欲を見せます。そんな中、あさが嫁いてきてから4年、子宝に恵まれない
新次郎に義母よの(風吹ジュン)はあることをすすめる姿を見てしまったあさは
ひどくショックを受けてしまい。。。

『あさが来た』第6週33話「妻の決心、夫の決意」あらすじ

手をとり合い見つめ合う新次郎(玉木宏)と美和(野々すみ花)。
 
新次郎が手を床についた拍子に着物の袖が破けてしまい
慌てたふたりがその袖を見ると大きな荒い縫い目で繕われていた。
 
「いやぁ、荒い縫い目やこと」(美和)
 
呆れた美和は縫い直すと新次郎に着物を脱ぐようにいうが、
しかし、新次郎はその縫い目に不器用ながらも懸命に
自分の世話をしてくれているあさを思いだし我に返ると
急用を思い出したと言って美和の家をあとにするのでした。
 
新次郎帰り姿を惜しそうに見送る美和。
 
その様子を加野屋の女将・よの(風吹ジュン)に
探るよう言いつけられた中番頭の亀助(三宅弘城)が
後ろからうかがっていたのだが
その姿を当の美和見つかってしまう。
 
加野屋の人間ではないのかと訊ねる美和に
亀助は違うととぼけるがそんな亀助に美和は
「こんばんわ、お茶でもどないだす?」(美和)
と、優しく怪しげに微笑みかけるのでした。
 
そして、あさ(波瑠)にまた新しい朝がやってきました。
 
朝帰りの新次郎はあさの寝姿に目を細めると
頬をつついたり摘まんだりして嬉しそうにしている。
 
時がたち、はつ(宮崎あおい)のお腹は
すっかり大きくなりましたが相変わらず
惣兵衛(柄本佑)の消息はわかりませんでした。
 
大阪に戻った才助(ディーン・フジオカ)は、
五代友厚と名を改め。
 
大阪に時代の先端を行くさまざまな会社を設立し、
大阪商人たちから慕われるようになっていました。
 
商人たちの集まる寄合所では、あさが、
嫁入り道具を売りに出していることが噂となり
それが加野屋がつぶれるという話しに発展していた。
 
その話しを聞いていた山屋与平(南条好輝)が
事実とことなる噂にその真相を皆に説明しはじめる。
 
あさが嫁入り道具を売りに出しているのは
加野屋の経営が危ないということではなく
あさ自身が炭坑の山を買って
単身石炭の商いをしようとしているのだと
寄合に集まる旦那衆に話す。
 
「かわらしい顔をして男みたいなおなごはんやで」(山屋)
そう笑う旦那衆たち。
 
そのころのあさは、
いつも商人の集まりに参加し、
良くも悪くも目立っていたあさは
大阪中の噂の的でした。
 
加野屋ではあさが嫁に来て4年。
 
いまだに子宝に恵まれないことが気になる義母・よのが
跡継ぎの心配をして新次郎(玉木宏)に妾(めかけ)の話を持ちかける。
 
「何言うてはりますのや!
なんでこのご時世に そないなことに
わざわざお金つかわなあかんのや」(新次郎)
 
新次郎は消極的でしたが義母・よのは
明日にでも美和に話に言ってくると聞かなかった。
 
その話を偶然聞いてしまったあさはショックを受けてしまう。
 
いかにもお姑さんが意地悪のようにも見えますが
このころ、地位のある男性がお家のために
お妾さんを囲うことはしばしばあることでした。
 
部屋へ戻って来たあさはショックのあまりに
話しかけるうめ(友近)の言葉も上の空。
 
そこへ加野屋の女中のクマ(郷原彗)が
あさに来客がきたことを告げに来る。
 
するとその客は、大きなお腹をした物売りで、
あさに頼まれた青物を届けに来たと話していると
クマは不審そうにあさとうめに話す。
 
「お腹の大きな青物を持った物売り」
 
その言葉にあさとうめは大慌てで
その物売りのもとへ駆けていく。
 
あさを尋ねてやって来た物売りとは
あさの姉・はつのことでした。
 
お姉ちゃんと嬉しそうに駆け寄るあさに
はつは大きな声で言わないように注意すると
今の自分のような者が加野屋の若奥さまの姉だなんて
周りに知られてしまったらあさに恥をかかせてしまう。
 
そういうはつにあさは
「お姉ちゃんはうちの自慢のお姉ちゃんや」(あさ)
と、まったく気にすることはなかった。
 
青物売りがあさを尋ねてやって来たこと
あさがその青物売りを屋敷へあげたことが
義母・よのの耳にも入る。
 
しかし、その青物売りが妙に品がよい面持ちだったので
なんだか腑に落ちないかのように話すクマ。
 
あさははつを奥の部屋へ通し座ると
はつはあさにある頼みごとをする。
 
「お付きのふゆ(清原果耶)を
加野屋さんで働かせてくれへんやろか」(はつ)
 
ふゆは山王寺屋がなくなってからも
ずっとはつのもとに居続けてくれ、
はつの子どもが生まれてからも、
子どもの世話がしたいと言ってくれているが、
年頃のふゆにこれ以上このような生活をさせたくはない。
 
加野屋で働かせてやって、
そのうちに良い縁談があれば
幸せな家庭を持たせてやってほしいと
はつはそういうと、あさに頭をさげる。
 
あさはそのはつの申し出を快く承諾すると
はつが来てくれたおかげで落ち込んでいた気持ちが
すこし晴れたと笑って話す。
 
そんなあさの様子を心配するはつでしたが
あさは今は話せないというと
「なんや、お姉ちゃんがまぶしいて。。。」(あさ)
そう話すあさの表情に姉・はつもお付きのうめも
心配そうにあさのことを見つめるのでした。
 
話がひと段落つき、
あさははつを勝手口まで送り届けようとする。
 
途中、義母・よのの前を通りすがったあさとはつは
よのへあいさつをするとそのはつの姿によのは
あさより品がいい青物売りにどこかで会ったような
そんな気がするがどうにも思い出せないでいた。
 
そんなとき、突然のはつが苦しみ始めると
あさの口から「お姉ちゃん」と言う言葉が出て
よのは驚いてしまいます。
 
座り込んで苦しむはつに寄り添ったうめの
「ややこが出てきてしまう!」(うめ)
その言葉にさらに驚いたよのは
女中のかの(楠見薫)を連れて駆け寄ってくる。
 
はつは加野屋で産気づいてしまうのでした。

『あさが来た』第6週33話「妻の決心、夫の決意」解説

今回は「お妾(めかけ)さん」について解説していきたいと思います。
 
お妾(めかけ)さん」とは
すでに結婚している男性が私的に雇い入る
妻と同様に扱われる女性のことです。
 
妻と同じ扱いといっても法的にも社会的にも
その地位は得られるわけではありません。
 
明治3年(1870)に制定された「新律綱領」では妻と妾を
同等の二等親 とすることが定められ、
「妾(めかけ)」の存在が公認されたのでした。
 
お妾さんには、専用の家と月数十万~五十万円ほどの手当が支給され
妻も公認で夫と交際するという、第二の妻のような存在でした。
 
江戸時代ころには妾は女性の人気職業でもあり自営業者も可能でした。
一人の男に縛られたくないや、家に縛られるような結婚なんてしたくない
女性そういった女性たちが妾という職業を選んだようです。
 
しかし、そんな自由奔放な女性たちでしたが、
その実は堅実志向な女性が多かったようで、
彼女たちの多くは稼いだお金と余りある時間で
三味線や謳いや踊りを習っていて、
妾業を卒業後したあとは「お師匠さん」として、
悠々自適の独身生活を謳歌したいたようです。
 
そうなると、新次郎さんのお師匠さんの美和さんも
すでに以前だれかのお妾さんだった可能性がありますよね?
 
《妾が存在した時代背景》
どうしてこのようなお妾さんが登場したのかと言うと
江戸時代の田舎では稼げないと出稼ぎに出てきた若者たちが
都会にあふれていて当時の男女の割合は7:3と男性の割合が
圧倒的に多かった時代です。
 
そんな江戸や大阪など大都市では、男性の未婚率は5~6割。
 
大半の男性たちが「独身」になってしまったのは、
大都市にいる女性が極めて少なかったため
大半の男性はあぶれてしまっていたのです。
 
身分のさほど高くない庶民の女性たちの場合、
結婚するまでは恋愛は比較的に自由でしたが、
そんな女性たちも一度は結婚するのが当時の決まりでした。
 
しかし、当時離縁することもさほど抵抗のない時代だったので
ダメだとわかるとすぐに別れてしまい再婚相手を探したり
自活と自由恋愛をするために妾になったという女性も多かったようです。
 
【五代才助と大阪の関わり】→コチラ 第4話 「小さな許婚(いいなずけ)」解説へ

『あさが来た』第6週33話「妻の決心、夫の決意」感想

今回は、お師匠さん・美和は強敵な 回でしたね。
 
美和さん強敵ですね。。。
 
明らかにあさが縫った袖口とわかっていて
縫い直そうとしていませんでしたか?
 
あーこわーい。
 
そして義母のよのさんも美和さんに
妾になってもらおうと相談に行こうとしてましたし。。。
 
あさは一体どうなってしまうのでしょうか?
 
今日の名言は
あさの 「お姉ちゃんはうちの自慢のお姉ちゃんや」 です。
姉妹の絆の強さが現れていますよね。
 
 
新次郎の妾(めかけ)話で動揺するあさでしたが
そんななかあさを尋ねてやってきたはつが
加野屋で産気づいてしまいます。

新次郎は妾(めかけ)を取るのか?
はつは無事に出産することができるのか!!?

次回、『あさが来た』第34話「妻の決心、夫の決意」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る